胃潰瘍とは
胃潰瘍とは胃の粘膜がただれ、胃壁が傷ついた状態のことをいい、悪化すると胃に穴が開くことがありますので、楽観できない病気です。
胃潰瘍の原因
胃潰瘍の多くはヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)感染が原因です。
そのほかに、解熱鎮痛剤の副作用、ストレスなどが危険因子として考えられます。
胃潰瘍とピロリ
ヘリコバクタ―・ピロリ菌は、除菌しなければ胃の中で生き続ける悪玉菌です。ヘリコバクター・ピロリ菌は、アンモニアや毒素を作り出して胃粘膜を直接損傷することがわかっています。慢性的な胃痛がある方等、ピロリ菌の検査をお勧めします。
胃潰瘍を疑う自覚症状
胃痛(主にみぞおち)
胸やけ
吐き気
食欲低下
膨満感 など
胃の内側の出血から、黒い便が出ることもあります。
胃潰瘍の検査
当院では鼻からの経鼻内視鏡による胃カメラを行います。最新の胃カメラで鮮明な画像で早期胃がんの発見に力を入れております。組織検査で癌細胞やピロリ菌も検査できます。
※初めて胃カメラ検査を受ける方、以前に受けた胃カメラ検査が苦しくて不安だという方は、当院では経鼻内視鏡をおすすめしています。
ピロリ菌の検査
ピロリ菌の検査はいくつか種類がありますが、尿素呼気試験が精度も高く、容器に呼気を吹き込むだけですので、患者さんの負担が殆どありません。状況により、検査の組み合わせ診断することがあります。
胃潰瘍の治療方法
〇治療薬の服用
ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌には専用のお薬を服用します。7日間内服します(除菌療法)。その後、5~8週後に尿素呼気試験で効果を判定します。
気を付ける生活習慣
暴飲暴食に気を付けましょう。
早食いに気を付けましょう。
大量の喫煙・飲酒・コーヒーは気を付けましょう。