ピロリ菌とは
ヘリコバクター・ピロリといって、胃に寄生する細菌です。
らせん状、楕円形でせん毛を旋回させながら、胃の粘膜の中を移動します。
ピロリ菌の感染
ピロリ菌は幼年期に感染すると考えられています。現代では、感染率が低下しています。乳幼児にはピロリ菌はいませんが、ピロリ菌の保菌者、親族から口移しで感染することがあります。
ピロリ菌を疑う症状
胃痛(みぞおちの痛み)
ピロリ菌に感染したほとんどの人に胃炎がおこります。胃炎とは、胃の粘膜の炎症です。 ピロリ菌は胃の粘膜を傷つけ、胃炎を引き起こします。ピロリ菌の除菌をしない限り、ずっと胃の中にすみ続けますので、慢性的炎症から、胃潰瘍や胃がんなどを引き起こす原因にもなります。
ピロリ菌の早期発見と検査
胃・十二指腸潰瘍、胃炎の既往のある方、早期胃がんの内視鏡的治療後は、健康保険で検査を受けることが出来ます。
検査は主に、内視鏡を使う検査と、内視鏡を使わない検査があります。
〇内視鏡を使わない検査
尿素呼気試験法:検査薬を服用し、呼気(吐く息)を指定容器に吹き込み、検査をおこないます。当院ではこの方法を主に採用しています。
ピロリ菌の除菌方法
ピロリ菌の除菌治療は、7日間の専用のお薬の服用で除菌します。約8~9割が除菌に成功すると報告されています。