逆流性食道炎とは
逆流性食道炎は、胃の中の胃酸が逆流して起こる病気です。
逆流性食道炎が起こる理由
口から食べ物を摂取すると、食道を通って、胃の中に入り、胃の中には食物を消化するための胃酸があります。食道と胃の間は下部食道括約筋(かぶしょくどうかつやくきん)があり、普段は閉じられておりますが、それが弛んで胃酸が逆流し、食道に炎症を起こすことで発症する病気です。胃酸過多の場合もあります。
逆流性食道炎を疑う自覚症状
胸焼けがする
酸っぱいものや苦いものがこみ上がってくる
ゲップがよく出る
喉が詰まったような違和感があり、食べ物が飲み込みにくい
胃の不快感
逆流性食道炎の検査
問診等の後、必要に応じて、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)を行います。
※初めて胃カメラ検査を受ける方、以前に受けた胃カメラ検査が苦しくて不安だという方は、当院では経鼻内視鏡を使用し、できるだけ楽に受けていただけるように配慮しております。お気軽にご相談ください。
逆流性食道炎の治療方法
主に薬物療法を行います。
〇専用の胃酸の分泌を抑えるお薬
または
〇消化管運動機能改善薬や食道粘膜を直接保護するお薬。
など。
気を付ける生活習慣
胃液や食べたモノが逆流して食道に炎症を起こす逆流性食道炎は、厚生労働省などの調査によると、’70年代は2%ほどしかいなかった患者が、’00年代以降は15%ほどに急増、予備軍を含めると1500万人にもなり、近年大幅に増えています。
その要因のひとつが食事の欧米化だと言われています。
□食べ物、食べ方
・油はオリーブ油に変えましょう。
消化しやすく、胃の負担を減らします。
・満腹になるまで、食べ過ぎないようにしましょう。
胃を圧迫しないようにします。食事の仕方、座っていただく。
・コーヒーや紅茶、カフェインが多かったり、オレンジジュースなど酸度の強い飲み物は避けましょう。
カフェインは胃酸を刺激して増えやすくなります。
・牛乳やヨーグルトなどの乳製品を積極的に摂りましょう。
乳製品は胃の粘膜を守る性質があります。
□生活習慣
・ベルトで胃をしめつけすぎないようにしましょう。
・食後すぐの入浴は避けましょう。
・肉や脂っこい食事は控えめにしましょう。